既存システムの改修を外注するときに失敗しないためのポイント
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更新日:2 日前
既存システムの改修では、「何を直したいか」は分かっていても、「どこを変更すればよいか」「どの程度の影響があるか」が分からないケースが少なくありません。
本記事では、既存システム改修を外注する際に起こりやすい失敗や、調査から安全に進めるための考え方について解説します。

はじめに:既存システムの改修は、新規開発とは違う難しさがある
新しいシステムを開発する場合は、目的や必要な機能を整理した上で設計を進めることができます。
一方、既存システムの改修では、すでに動いている仕組みに対して変更を加える必要があります。
そのため、
現在どのような処理が動いているのか分からない
過去の仕様変更の経緯が残っていない
開発した会社や担当者がいない
仕様書と実際のシステム動作が一致していない
といった問題が発生することがあります。
「少し機能を追加したいだけ」のつもりでも、実際には影響範囲の確認から始めなければならないケースも珍しくありません。
既存システム改修でよくある失敗
1. いきなり改修見積を依頼してしまう
既存システム改修でよくある失敗が、十分な調査をしないまま「この機能を追加した場合の費用を教えてほしい」と依頼してしまうことです。
例えば、
「会員登録機能を変更したい」
「決済機能を追加したい」
という要望があったとしても、実際には以下の確認が必要になります。
現在のシステム構成
使用している技術
データベース構造
関連する機能
外部サービスとの連携状況
運用中の制約
これらが分からない状態では、正確な開発範囲や費用を判断することは困難です。
結果として、
最初の見積より作業量が増える
追加費用が発生する
予定していた期間内に終わらない
といった問題につながります。
2. 仕様書だけを前提に判断する
既存システムでは、仕様書が存在していても注意が必要です。
長期間運用されているシステムでは、
仕様書が更新されていない
実装と仕様書の内容が異なる
運用上のルールが資料化されていない
ということがあります。
特に業務システムでは、「なぜこの処理になっているのか」という背景が重要になる場合があります。
単純にコードを修正するだけではなく、現在の利用方法や業務フローまで理解した上で変更する必要があります。
3. 安い見積だけで外注先を決める
既存システム改修では、調査不足の見積は後から問題になることがあります。
例えば、
影響範囲を十分確認していない
想定外の修正箇所が後から発生する
テスト範囲が不足している
といったケースです。
価格だけを見るのではなく、
現行システムを理解できるか
影響範囲を判断できるか
リスクを説明してくれるか
という点も重要になります。
改修前に確認しておきたいポイント
既存システムの改修を外注する場合、まず以下を整理します。
システムの管理状況
ソースコードは存在するか
開発環境を再現できるか
本番環境への反映方法は把握できているか
現在の保守担当者は誰か
技術情報
使用しているプログラミング言語
フレームワーク
データベース
外部サービス連携
インフラ構成
改修対象
何を変更したいのか
なぜ変更したいのか
現在困っていることは何か
いつまでに必要なのか
ただし、これらがすべて最初から揃っている必要はありません。
仕様が分からない既存システムは、まず調査から始める
「改修したいが、現在のシステム構成が分からない」
「仕様書が残っていない」
このような場合、外注できないと考えてしまう方もいます。
しかし、実際には開発前に調査工程を設けることで進めることができます。
例えば、
ソースコード調査
データベース構造確認
外部API連携確認
現行処理の整理
改修による影響範囲確認
などを先に実施します。
調査結果をもとに、
どこを変更する必要があるか
どの程度の開発規模になるか
請負開発として切り出せる範囲はどこか
を整理できます。
調査工程と開発工程を分けるという進め方
既存システム改修では、最初から大きな開発契約を結ぶよりも、段階的に進める方が安全な場合があります。
例えば、
第1段階:現行調査・技術確認
目的:
「現在のシステムを理解し、改修方針を決める」
実施内容:
システム構成確認
ソース調査
DB確認
改修ポイント整理
この段階では、目的や確認範囲を定めた準委任形式で進めることができます。
例えば、
「3営業日のうち8時間を目安に、現行システムを調査し、改修方針を整理する」
というように、目的・期間・確認範囲を明確にして進めます。
第2段階:改修範囲を確定
調査結果をもとに、
開発対象
成果物
完了条件
検収方法
を整理します。
第3段階:成果物単位で開発
範囲が明確になった後は、
「○○機能改修一式」
「○○API追加対応」
のように成果物単位で開発を依頼できます。
このように分けることで、発注側も開発側も責任範囲を明確にできます。
既存システム改修を依頼する会社選びのポイント
既存システム改修では、単純な実装能力だけではなく、調査・判断能力が重要になります。
確認したいポイントは以下です。
既存コードを読み解いて調査できるか
古い技術環境にも対応できるか
データベース構造まで理解できるか
APIや外部サービス連携を扱えるか
改修範囲を整理して提案できるか
特に、仕様が完全に整理されていない段階から相談できる会社であれば、発注側の負担を大きく減らすことができます。
まとめ:既存システム改修は「分からない状態」から整理することが重要
既存システムの改修では、最初から完璧な仕様書や設計資料が揃っているとは限りません。
重要なのは、
「すべて整理してから開発会社を探す」
ではなく、
「分からない部分を調査工程として切り出し、整理してから開発範囲を決める」
という考え方です。
プレイリーソリューションズでは、Java / AWSを中心としたバックエンド開発、API連携、決済連携、既存Webシステムの改修に対応しています。
また、仕様書が残っていないシステムや、現在の構成が分からない状態でも、現行調査や技術確認からご相談いただけます。
調査によって改修範囲を整理した上で、成果物単位の受託開発へ進めることも可能です。
既存システムの改修や引き継ぎでお困りの場合は、お気軽にご相談ください。


